留学生からのメッセージ⑤

グローニンゲン大学 交換留学体験談

法学部 4回生 西川明里

 オランダに留学が決まったときの周囲の反応は、「オランダってどこにあったっけ?」「オランダってどんな国?」「なにがあるの?」というように、少しの驚きと困惑が入り混じったもので、かくいう私も周りにオランダへ渡航したことのある人があまりおらず、オランダがどういう場所なのか実際にはあまり把握できていませんでした。そんな中で始まった留学生活は当初不安だらけで、本当に最後までやり通せるのか自信がありませんでした。それでも多くの人に助けられ、楽しむことができるようになれば、オランダは本当に素敵な国です。冬はかなり寒い日が続きますが、夏は暑すぎず心地よい季節になり、春には有名なチューリップを始め、様々な花が目を楽しませてくれます。石造りの街並みは日本に比べ可愛らしく、古くからの建物も残っていて、一歩街を離れると牧場が続くのどかな風景が広がる国です。

 オランダに来て一番驚いたのはやはり文化の違いでした。家族をとても大切にしており、会社や大学などを大半の人が必ず定時で離れ、帰宅します。また、昔ながらの商店が根強く残っており、コンビニ等はありません。営業時間は日本に比べてかなり制限されており、日曜・祝日等は休業、大型スーパーですら数時間しかオープンしていないため、買い物客が殺到します。ですがあまり遅くまで出歩かない人が多く、環境面から考えても健全と言えるかもしれません。このように、日常生活で感じる違いが非常に多く、新鮮な気分で日々を過ごしました。

 グローニンゲンは治安が良く、女一人でも不安を感じることはほとんどありませんが、アムステルダムなどの都会に行けば物騒に感じることもしばしばあります。オランダは小さな国ですが、国内でも街ごとに違いがあって日帰り旅行をするのに事欠かない場所です。また、少し足を延ばせばドイツ・ベルギー・イギリス・・・というように隣国へのアクセスが容易で、たった数時間の、それも陸路の移動で街並みや人、文化が変わるというのは島国に住む日本人としてとても不思議な感覚でした。この多文化がひしめき合う環境こそ、ヨーロッパ、ひいてはオランダに留学する醍醐味のひとつです。英語の識字率は日本よりもはるかに高く、コミュニケーションで困ることもほとんどありません。ぜひ色々な場所で、多くのものを見て、聞いて、感じて、学んで、楽しんでください。

2014年12月掲載